東京証券取引所に上場し、記念撮影に納まるJR九州の青柳俊彦社長(前列左から5人目)ら=25日午前、東京都中央区、時事
JR九州が25日、東京証券取引所第1部に株式を上場した。終値は2990円で、売り出し価格(2600円)を15%上回った。知名度の高さや不動産事業の収益性の高さが評価された。終値で計算する時価総額は4784億円となり、今年の新規上場では対話アプリLINE(ライン)の9100億円に次ぐ規模となった。
九州に本社を置く企業の時価総額を25日の終値で比べると、JR九州は3位に入る。1位はTOTO、2位が久光製薬。4位以下はコスモス薬品、九州電力、安川電機と続く。
この日は買い注文が集まり、初値3100円がついたのは、取引開始36分後だった。直後に3120円の最高値をつけ、その後も売り出し価格を上回る3000円を挟む値動きだった。証券関係者は「九州の個人投資家を中心に株主優待や配当利回りを期待した買いが集まっている。長期保有する株主が増えるのではないか」と話す。
JR九州の青柳俊彦社長は記者会見で「非常にうれしいと同時に身が引き締まる。緊張感を持って事業にあたりたい」と語った。
JRの上場は、東日本、西日本…