三菱自動車は31日、サッカーJ1浦和レッドダイヤモンズを運営する子会社の株式を、三菱重工業と設立する持ち株会社に譲渡すると発表した。J1横浜F・マリノスの筆頭株主である日産自動車の傘下に入ったことに伴い、マリノスとの間でチームの独立性を損なわないようにする。
三菱自はレッズの運営会社の株を約51%持つ。この株を、三菱自が39・2%、三菱重工が60・8%を出資して11月中旬につくる持ち株会社に譲渡。三菱自のレッズ株に対する実質的な保有比率は19・8%に下がり、関連会社でなくなる。
Jリーグは、株式保有を通じて複数のクラブを支配することを禁じている。三菱自の筆頭株主となった日産の影響力がレッズにも及ぶ形となり、放置すれば規約違反になると判断した。
レッズはもともと三菱重工の前身、中日本重工業のサッカー部にルーツを持つ。レッドダイヤモンズの名も「スリーダイヤ」の三菱マークにちなむ。