丸川珠代五輪担当相は2日、福島県庁で内堀雅雄知事と会談し、東京五輪・パラリンピックの野球・ソフトボールの福島開催をめざし、国際オリンピック委員会(IOC)などに働きかける考えを示した。「世界中の方に(東日本大震災の)復興が進んでいることを見てもらえるこの上ない機会だ」と述べた。
内堀氏が今年8月に追加競技に決まった野球・ソフトボールについて、「予選を福島で開催できないかとお願いを続けているが、ぜひご支援をいただきたい。復興五輪の一つのシンボルになる」と要望。丸川氏は「実現させるべく努力を続けていきたい」と応じた。
丸川氏は会談後、東京都などが福島県内で開催した五輪関連イベントにも出席。小池百合子都知事が「復興五輪という言葉がある。素晴らしい大会となるようにしっかり取り組みたい」とあいさつすると、丸川氏も被災地開催について「大きな意義がある」と強調した。
IOCのトーマス・バッハ会長は10月19日に安倍晋三首相と会談した際、両種目を念頭に被災地での開催を提案している。