2015年9月、ウラジオストクを訪れたプーチン大統領(左)と握手するスティーブン・セガール氏=ロシア大統領府公式サイトから
プーチン大統領は3日、米国の俳優スティーブン・セガール氏にロシア国籍を与える大統領令に署名した。大統領府が発表した。セガール氏は今年9月、サハリンで開かれた映画祭に参加した際に、「ロシア国籍が欲しい」と発言していた。プーチン大統領らロシア政府要人とも親交がある。
ロシア憲法は、大統領がロシア国籍の問題を決定できると定めている。セガール氏は、米国とロシアの二重国籍になるとみられる。インタファクス通信によると、今年1月にはセルビアの国籍も取得している。
セガール氏は昨年5月9日、モスクワの赤の広場で開かれた対ナチスドイツ戦勝70周年記念の軍事パレードを参観。9月にウラジオストクでプーチン大統領と会談している。
2013年には、フランス映画界を代表する俳優ジェラール・ドパルデュー氏がロシア国籍を取得している。このときは、事前に仏国籍の放棄を表明したうえで、ロシア国籍を取得していた。(モスクワ=駒木明義)