ケニア政府は2日、南スーダンで平和維持活動(PKO)に取り組む国連南スーダン派遣団(UNMISS)から、自国の部隊を撤収させる考えを表明した。国連が、7月に首都ジュバで戦闘が起きた際のUNMISSの対応を問題視し、ケニア出身の軍司令官が更迭されることに反発した。
南スーダン、PKO対処「失敗」 市民ら犠牲 国連報告
地元報道などによると、ケニア政府は声明で、同司令官の更迭について「南スーダンにおける我々の重要性や役割を無視するものだ」と批判。「南スーダンに配置されているケニア部隊を即座に撤収し、(国連が追加派遣を決めている)『地域防護部隊』への貢献もしない」としている。
ジュバでは7月に政府軍と反政府勢力による大規模な戦闘が起き、国内避難民が暮らすUNMISSの関連施設も襲われ、20人以上の避難民を含む少なくとも73人が死亡。国連は今月1日、UNMISSが対処に「失敗」したとする報告書を発表していた。
国連関係者は「ケニアが離脱す…