韓国のソウル駅で4日、朴槿恵大統領の国民向けの談話発表を伝えるテレビを見る人たち=AP
韓国の朴槿恵(パククネ)大統領が4日、国民向けに発表した談話で一連の疑惑を改めて謝罪し、検察当局の捜査を受け入れた。現職大統領としては異例の対応と言えるが、野党が批判を緩める気配は依然見えない。
朴大統領が謝罪 検察捜査「必要なら誠実に臨む覚悟」
朴氏は、チェ・スンシル容疑者に機密文書を渡した疑惑が明るみに出た先月25日に謝罪。その後、大統領府幹部の更迭、野党系の人物を起用する内閣改造と次々に手を打ってきたが、支持率の下落は止まらず、5%(韓国ギャラップの調査)まで転落した。5日にはソウルで大規模な抗議集会も予定されている。
朴政権は、今回の談話によって国民感情を鎮め、与野党相乗りの内閣を発足させて、国政を正常に戻したい考えだ。大統領府や首相に指名された金秉準(キムビョンジュン)氏らは今後、与野党に対して談話の意味を改めて説明し、組閣への協力を訴える方針だ。
だが、野党3党は、金氏の首相内定について、事前に相談がなかったことなどから受け入れを拒否。与党は4日、談話を歓迎したが、野党の「共に民主党」「国民の党」両幹部は評価しない考えを示した。
朴氏は大統領府で4日の談話を…