展示物の照明の位置
東京・明治神宮外苑であったイベント「東京デザインウィーク」で木製の展示物が焼け、5歳の男児が死亡した火災で、展示物を作った学生が「外が暗くなったので、展示物内で投光器をつけた」と説明していることが、警視庁への取材でわかった。展示物内で投光器を使ったのは火災当日が初めてだったとも話したという。投光器は本来、展示物内で使用しないことになっており、警視庁は防火管理に問題があったとみて、業務上過失致死傷の疑いで調べている。
「責任はすべて大学にある」 神宮外苑の火災受け学長
燃えたのは、ジャングルジム形の骨組みの中心部分をかんなくずのようなもので飾り付け、LED電球を上からぶら下げてライトアップするアート作品。四谷署によると、白熱電球が付いた投光器は植木鉢状の容器に入れられ、作品の入り口からみて奥の方に置かれていた。本来は夜間作業用に現場に持ち込まれ、ライトアップには使わないものだったが、出火当時は下から木くずを照らしていた。
制作に携わった日本工業大学の学生の一人は署に、「午後4時半すぎに投光器をつけた。作品内で使用したのは(火災が起きた)6日が初めてだった」と話したという。6日の日の入りは午後4時41分ごろ。火災はこの三十数分後に発生した。
白熱電球はLED電球より表面…