音楽に合わせ、お立ち台の上で踊る招待客たち=7日午後、名古屋市中区錦1丁目、吉本美奈子撮影
1980年代に人気だったディスコ「マハラジャ」が10日、20年ぶりに名古屋に復活する。バブル期の象徴だったが、今度は「バリアフリー」も一つのキーワードだという。7日のプレイベントは、当時を知る40~50代らが「お立ち台」で踊りを楽しんだ。
マハラジャは、高級感を売りに、82年の大阪を皮切りに全国で数十店舗を展開。名古屋には最多で5店舗あったが、96年ごろまでにすべて閉店した。
「復活」は、82年の1号店の開発責任者だった名古屋市の会社社長玉木邦甫(くにとし)さん(80)が企画。「マハラジャ世代が通える店が名古屋にない」と思ったのがきっかけだ。10年の東京、14年の大阪に続く3店舗目の復活となる。
元結婚式場を改装し、名古屋発祥とされるお立ち台や、象牙を模した真鍮(しんちゅう)のオブジェなどを再現。「年配の方にも、障害者の方にも楽しんでほしい」と、平らな床やトイレの手すりなどのバリアフリーにも気を配った。
玉木さんは「みんな元気なんだから、どんどん踊って」と話す。参加した愛知県瀬戸市の40代会社員女性は「当時は高校生で行けなかった。憧れのバブルを体験できた」と大喜び。京都のマハラジャで月1回踊っていたという名古屋市の衣装デザイナーの女性(51)は「懐かしかった。当時は照明やフロアが大きくてもっと派手でした」と振り返った。
問い合わせはマハラジャ名古屋(052・202・8001)。(増田勇介)