仕事と子育ての両立について話すタレントの藤本美貴さん(左)=中央区日本橋室町2丁目
仕事と子育ての両立を考えるイベント「WORKO! 2016」(朝日新聞社主催、内閣府後援)が6日、中央区日本橋室町2丁目の「YUITO野村コンファレンスプラザ日本橋」で開かれた。
育児の悩みや、仕事との両立に役立つ情報を参加者が共有し、社会に発信する企画の皮切りイベント。育児中の芸能人や保育の専門家、政治家らが体験や取り組みを語った。来場者はツイッターで育児への思いをつぶやいた。
待機児童問題を議論する「保活大会議」では、ソフトウェア会社「ワークスアプリケーションズ」最高経営責任者の牧野正幸さんが、社内に自前の託児所を設立した取り組みを紹介。「優秀な社員に働き続けてもらうために必要な投資」と話した。
民進党の蓮舫代表は、子育ての予算を優先すべきだと強調し「政治を動かすための声をあげ続けてほしい」と呼びかけた。世田谷区の保坂展人区長は、認可保育園の増設に取り組み、来春は就任時より80増の180カ所になると説明。一方、場所や予算に限界があるとして、企業側の働き方改革の必要性も訴えた。
長女が江戸川区の保育所に入れず、さいたま市に引っ越したという菅野公太さん(30)と、はる奈さん(34)夫妻は、議論を聞き「切実な問題。改善されるよう自分たちも声をあげようと思った」と話した。