事故現場の地図
山口県警によると、16日正午ごろ、山口県下松市下谷の「米川簡易水道第一浄水場」付近で、工業用水トンネルの補修工事をしていた作業員数人がトンネル内から出てこない、と119番通報があり、約3時間半後に9人全員が救出された。うち1人は意識がもうろうとしている状態。
工事を発注した県によると、現場はトンネルの入り口から1・5キロほどの場所で、当時8人が作業中だったが、坑内から出てこないため外にいた1人が様子を見に行ったという。
下松市消防本部によると、うち2人は自力で坑内から出てきたが、残る7人を消防隊員が救出、少なくとも6人が病院に搬送された。このうち1人が意識がもうろうとしている状態だという。救出時、トンネル内には一酸化炭素が充満していたという。
現場は開口部が高さ、幅とも2・3メートルのかまぼこ形のトンネルで、底部を平らにならす工事をしていた。山口市内の業者が請け負い、下請けの3社の作業員が工事をしていた。