安倍晋三首相は17日、米国のトランプ次期大統領と会談するため訪米する。首脳同士の関係構築に向け日本政府は新政権や共和党関係者への働きかけを強めており、日米同盟や環太平洋経済連携協定(TPP)などの政策課題でどのような議論となるかが会談の焦点だ。
首相は16日、首相官邸で公明党の山口那津男代表と会談。「TPPが米国や国際社会、日本にとって大事だとトランプ氏に伝えたい」と話したという。首相は同日、豪州のターンブル首相との電話協議でもTPPの重要性を確認した。トランプ氏がTPPに反対しているのを踏まえ、日豪が緊密に連携していく方針で一致した。
菅義偉官房長官は同日の記者会見で、首相とトランプ氏の会談日程を正式に発表し、「他の国に先駆けて会談することに大きな意味がある」と強調。「トランプ氏にアドバイスするだろう方を掌握し、対応をしている」と繰り返した。
首相に先駆けて訪米している河…