選挙制度が違っても勝っていたと主張するツイート
米国のトランプ次期大統領は15日、「もし、大統領選を総得票数で競うのであれば、私はニューヨークやフロリダ、カリフォルニア(など人口規模の大きな州)で遊説し、もっと大差をつけて楽勝していた」とツイッターで発信した。負けず嫌いで知られるトランプ氏は、総得票数では民主党候補クリントン氏に負けていることが気になっているようだ。
「トランプ王国」を行く
大統領選の有権者の得票数では、15日午後9時(日本時間16日午前11時)の段階で、クリントン氏が6173万2036票(47・9%)を獲得し、トランプ氏の6079万1860票(47・2%)を上回っている。しかし、選挙人の獲得数では、トランプ氏が290人とクリントン氏(232人)を引き離し、当選を決めた。
トランプ氏について「選挙人制度のおかげで勝てた」と指摘する声があるため、トランプ氏は「ルールが違っても、私は戦略を変えることで勝っていた」と反論したかったようだ。
米大統領選は、全米有権者の得票総数で争うのではなく、州ごとに割り当てられた計538人の「選挙人」を勝者総取り方式(2州をのぞく)で積み上げ、過半数の270人以上を取れば勝利となる仕組み。
この仕組みについても、トランプ氏は同日「小さな州も含め、全ての州が大統領選に参加できる点で『選挙人』の仕組みは素晴らしい」とつぶやいた。(ニューヨーク=金成隆一)