LEDランタンの明かりに、大喜びする子どもたち=タンザニアのダルエスサラーム近郊、デジタルグリッド社提供
東京大学が開発した技術を使い、電気のないアフリカの村に明かりが届くようになった。太陽光パネルで発電した電気をインターネットで遠隔操作して量り売りし、LEDランタンを充電して村人に貸し出す。タンザニアで急速に普及している。
タンザニア最大の都市ダルエスサラーム近郊の農村。「キオスク」と呼ばれる小さな雑貨店に夕方、仕事帰りの村人や学校から戻った子どもたちがやって来る。1泊1個500タンザニアシリング(約25円)で、LEDランタンを次々と借りていく。翌日ランタンを返し、新たに充電されたランタンを借りる。
東京大発のベンチャー企業デジタルグリッド社(DG社)が始めた「WASSHA(ワッシャ)」というサービスだ。秋田智司社長(35)は「ワッシャはスワヒリ語の『明かりをつける』という意味の言葉から名づけた。電気がない村に一つ一つ明かりをともそうという思いを込めた」と話す。
キオスクを回って設備の点検を…