鳥インフルエンザに感染したニワトリが見つかり、消毒作業が続く養鶏場=29日午後0時53分、新潟県関川村、本社機から、嶋田達也撮影
青森県と新潟県の養鶏場などで、相次いで高病原性鳥インフルエンザ(H5亜型)が確認された問題で、農林水産省などは29日、野鳥が感染源となった可能性も視野に感染ルートの調査を始めた。両県では、ウイルスが検出された農場や養鶏場で殺処分が進んだ。
農水省は29日、専門家でつくる小委員会を開催。会議後、委員長の伊藤寿啓(としひろ)・鳥取大教授は「今回の特徴は事前に野鳥での流行が確認されていること。自然環境中のウイルス濃度が高くなっており、リスクが高まっていた」と述べた。疫学調査チームも現地に入った。
農水省や両県によると、殺処分の対象は、青森市の農場のアヒル約1万8千羽と新潟県関川村の養鶏場のニワトリ約31万羽。青森では29日夜に殺処分を終えた。それぞれ半径10キロの範囲で飼育されている鳥の移動や運び出しが禁じられた。殺処分された鳥については国が全額補償する。
野鳥の感染について調べている…