公的職業訓練の愛称「ハロートレーニング」を発表する作詞家の秋元康さん(中央右)ら=30日、東京・霞が関の厚生労働省
失業した人や再就職を目指す人などが対象の公的職業訓練の愛称が「ハロートレーニング」に決まり、厚生労働省が30日発表した。同省が6~7月に公募し、作詞家の秋元康さんや落語家の三遊亭円楽さんら選定委員4人が1393件の応募作から選んだ。同時に募集したキャッチフレーズは「急がば学べ」に決まった。
「ハローワーク(公共職業安定所)」を意識して「ハロー」を使った応募作が多かったという。秋元さんは「『ハロートレーニング』は収まりがよすぎるかもしれないが、飽きのこない、わかりやすい言葉。『ハロトレ』と言われていくと思う」と話した。
公的職業訓練は、国や自治体などが職業能力開発校などで行う「公共職業訓練」と、民間の職業訓練を国が認定する「求職者支援訓練」の総称で、年間約30万人が受講している。ただ、知名度が低いうえ、「訓練」という名称から「つらい」「厳しい」というイメージをもたれることが多いため、親しみやすい愛称を募集していた。