2015年にお金を最も集めた上位20人の国会議員のうち、17人を自民党議員が占めた。総務省と各都道府県の選挙管理委員会が公表した政治資金収支報告書を朝日新聞が集計して比べた。安倍内閣の閣僚や自民役員らが名を連ね、資金力で他党を圧倒していた。
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15年に主に活動した政党支部と資金管理団体を合算した。総収入が2億円を超えた議員は、ファミリーレストランの代表取締役相談役を務める自民の穴見陽一氏だけで、過去5年で最も少なかった。
現職閣僚と15年中に閣僚を経験した議員、自民役員の計10人がランク入り。15年に自民に復党した平沼赳夫氏、今年6月に亡くなった鳩山邦夫元総務相ら常連組に交じり、16年参院選で比例区から初当選した足立敏之氏が1回の政治資金パーティーで8468万円の収入を得るなどして11位に入った。
「ポスト安倍」の1人とされる稲田朋美防衛相の総収入は1億2124万円で、同じく有力視される岸田文雄外相(1億615万円)に比べ約1500万円多かった。民進党(15年当時は民主党)は代表だった岡田克也氏(1億2328万円)が最も多かった。