観光庁は8日、安全な運行に最低限必要とされる国の基準を下回る運賃で貸し切りバスを手配したとして、旅行会社「読売旅行」(東京)の二つの営業所を旅行業法に基づく業務停止とする行政処分を出した。期間は今月10日~23日。
観光庁によると、同社の山口営業所(山口市)は昨年3月、国の最低基準よりも安い運賃で貸し切りバスを手配し、ツアー旅行を実施した。同年12月には高岡営業所(富山県高岡市)でも下限割れ運賃でバスを手配していた。
貸し切りバスをめぐっては、今年1月に長野県軽井沢町で15人が死亡した事故でも基準を下回る運賃でバスが手配され、安全管理上の問題が指摘されていた。