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今月8日に開催された第6回世界大都市交通発展フォーラムで、北京定制公交(オーダーメード型通勤バス)を運営する啓迪出行の孟偉総経理は、「商業市街地やオフィスビルが集まっている地域では、ラッシュ時間帯になるとタクシーがつかまらないという問題があるが、オーダーメード型通勤バスを導入してそれを解決する。望京や金科新区などで年内をめどに、周遊バスを試験的に運行し、5キロ公里を範囲に、1分以内に応答し、5分以内に乗客をピックアップするフレキシブルバスサービスを提供する。近年、北京定制公交は約300本開通し、500コミュニティをカバーし、延べ62万人にサービスを提供してきた。今年、定制公交用の車両300台が納入され、使用が始まると、新路線運行のハードルがさらに下がる。これまでは、27人以上に達さなければ、新しい路線を開通できなかったが、新たに導入する車両は小さく融通が利き、12人から開通できる」と紹介した。北京日報が報じた。
その他、啓迪出行は年内に、新車両50台を、北京西駅や北京南駅の乗り合いの定制公交の運営に投入する。乗り合いの定制公交は、向かう方向、乗る時間などが同じである乗客のニーズに合わせて運行されるバスで、事前のオンライン予約制を採用して、乗り合いバスを実現。乗客に、オーダーメード型の、ほぼ「ドアツードア」型の公共バスサービスを提供する。9月1日から、北京定制公交の乗り合い業務のサービスはグレードアップし、同じ方向に向かう人が3人以上予約すれば運行できるようになった。路線も最適化され、遠回りすることはなくなった。駅への送迎のサービスがグレードアップしたほか、車両の利用率も大幅に向上した。孟総経理は取材に対して、「今のところ、午後6時から翌日0時半までの運営であるものの、それを基礎に、乗り合いバスは今後、24時間の運営を検討している」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年9月10日