佐賀銀行事件の構図
佐賀銀行干隈(ほしぐま)支店(福岡市城南区)で現金約5千万円が盗まれた事件に絡み、窃盗罪などで起訴された元行員の男が、別の支店で起きた侵入事件に関わった疑いで福岡県警に再逮捕されていたことが捜査関係者への取材でわかった。県警は、両事件を元行員に働きかけた組織があるとみて、割り出しを進めている。
再逮捕されたのは営業支援部に所属していた吉田淳被告(42)=福岡市中央区、懲戒解雇。13日に福岡地裁であった初公判で起訴内容を認めた。起訴状によると、10月6日夜、社宅の同僚の部屋に侵入し、干隈支店の鍵やセキュリティーカードを盗んだとされる。支店ではこの数日後に約5千万円が盗まれ、鍵やカードが侵入に使われたと県警はみている。
捜査関係者などによると、この約2カ月前の8月8日夕には、同行箱崎支店(福岡市東区)で営業時間外に部外者が侵入する事件が発生。金庫内の現金を盗む目的で侵入したとして、実行役の男3人が建造物侵入罪で起訴され、うち2人が有罪判決を受けた。
判決は、男らが事前に入手して…