ベルリンでクリスマス市の群衆に大型トラックが突っ込んだ後の事件現場=20日、ロイター
ベルリン中心部で19日、大型トラックが買い物客らでにぎわうクリスマス市(いち)に突っ込み、12人が死亡した事件で、ドイツのメルケル首相は20日午前11時(日本時間午後7時)に会見し、「残酷で理解しがたい行為だ。テロ攻撃とみなさざるを得ない」と犯行を強く非難した。
にぎわう市、一転惨状に 独トラック突入、死者12人に
現場は、観光名所として知られるカイザー・ウィルヘルム記念教会の隣接地。警察当局によると、トラックはここで開催中だったクリスマス市に道路から高速で突っ込んだ。人混みの中を60~80メートル走り抜け、再び通りに出て停止した。会見したデメジエール内相は「トラックは故意に群衆に突っ込んだ」とし、意図的な犯行との見方を示した。48人が負傷し、うち18人が重傷という。
警察当局は事件直後、目撃者の証言などをもとに現場から2キロほど離れた地点で、容疑者とみられる男を拘束。デメジエール内相によると、男はパキスタンから1年前に入国し、難民申請していたという。ただ、容疑を否認しており、警察は複数犯による犯行の可能性を含め、慎重に捜査を進めている。
ドイツ警察は公式ツイッターで「拘束中の容疑者は容疑を否認している。(市民は)警戒してほしい」と述べ、実行犯がなお逃走している可能性があるとの見方を示した。
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