たいまつの火を移す神戸製鋼加古川製鉄所の「火入れ式」。奥は稼働する高炉=23日午前、兵庫県加古川市、水野義則撮影
神戸製鋼所は23日、加古川製鉄所(兵庫県加古川市)で改修された第3高炉の火入れをし、再び稼働を始めた。高炉を加古川に集約する取り組みの一環で、中国の過剰生産で価格が低迷するなか、コスト競争力を高める動きが進む。
23日の火入れ式では、神鋼の川崎博也会長兼社長が神戸製鉄所(神戸市)から運ばれた火をたいまつで、高炉の炉口前にともした。高炉に風を送るスイッチが入れられると、出席した約240人が万歳三唱で祝った。川崎社長は式後、「神戸(製鉄所)のためにも安定稼働しなければならない。集約の最終ステージが始まる」と語った。
神鋼は2017年10月末に神戸製鉄所の高炉1基を止め、加古川での高炉2基に生産を集約する。従業員約200人が加古川へ移る予定だ。集約で生産効率を上げ、投資効果は年230億円強になるという。
なるべくコストや時間をかけな…