長野冬季五輪(1998年)のボブスレー・リュージュ会場で、101億円かけて造られた長野市営そり施設「スパイラル」について、有識者で作る市公共施設適正化検討委員会は17日、運営コストが過大なことから、「一部休止が妥当」との結論をまとめた。加藤久雄市長は検討委の結論を「尊重する」としており、2018年度から施設の稼働が停止する見通しとなった。
「一部休止」で施設の製氷をやめるため、競技ができなくなる。一方、施設自体は残すため、夏場のトレーニングなどはできる。
国内のそりの競技人口が150人程度と少ないなか、年間に約2億2千万円(うち約1億円は国が負担)かかる維持管理費や老朽化に伴う設備更新などが課題となっており、検討委が昨年11月から施設の存廃を議論してきた。
検討委委員長の松岡保正・長野…