悠々と泳ぐタチウオ=横浜市金沢区
横浜・八景島シーパラダイス(金沢区)で、水族館での展示は珍しいタチウオ(太刀魚)とクロシビカマスの展示が始まった。
特集:どうぶつ新聞
タチウオはその名前の通り日本刀のようにすらりと長く、銀色に美しく輝く。縦や斜めになって悠々と水に揺れるが、鋭い歯を持つ肉食性の魚だ。クロシビカマスは体表が青黒く、県内でも相模湾でよく水揚げがあるという。
いずれも深海の魚。体表が繊細で傷つきやすく、警戒心も強いため、水族館での展示は極めて難しいという。和歌山県の定置網でとれた個体を搬送した。
学芸員の萬倫一(よろずみちかず)さん(32)は「タチウオは食卓にはなじみのある魚ですが、生きた姿を見られるのはとても珍しい。非常に美しいので、ぜひ見に来てください」と話した。(太田泉生)