今、ネットで話題となっている「打工人(ワーカー)」は当初、中国のQAサイトである「知乎」に登場し、その後微博(ウェイボー)で広がり、さらにはインターネット全体へと拡散されていき、たちまち話題のワードとなっている。そして今やそんな「ワーカー」として働くのはなにも人間だけとは限らない!さまざまな業界の、様々な職場で働く動物たちも少なくないのだ。ここではそんな動物界の「ワーカー」たちを紹介していこう!(編集KM)
サルのホール係
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日本栃木県宇都宮市にある居酒屋「かやぶき」は、一般的な居酒屋と異なり、店主はサルを数頭雇い、サルがお客に料理やお酒を届ける「ホール係」の仕事に就いている。同店では、29年前から、サルが「ホール係」をしているという。店主の大塚薫さんが飼っていた赤毛ザルの「やっちゃん」が、自ら、店のホール係が働く様子を真似たことがきっかけで、その後、別のサル「ふくちゃん」が、「やっちゃん」を真似るようになった。現在は、「ふくちゃん」が、同店のスター的存在となり、多くのお客を惹きつけている。
ワニのボディーガード
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ペットのワニに水をかけているのは、タイのピッサヌローク県に住むAwirut Nathipさん。彼が自宅の庭で飼っている2匹のワニは、留守宅を見張るいわば「ボディーガード」。この15年、盗難には1度も遭ったことがないという。
イヌのベビーシッター
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香港地区に住むある夫婦が、子供のために世界で最も優秀なベビーシッターを見つけ出した。それは、夫婦が飼っている柴犬のチコだ。チコの小さなご主人様であるレオナルド(Leonardo Kuzmychova)が誕生すると、チコはまるで専属のベビーシッターであるかのように、レオナルドを見守るという仕事を全うしている。その子守ぶりは徹底しており、ベビーラックに寝ている赤ん坊が少しでも動き出したり、泣き出したりすると、チコはすぐさま前脚でベビーラックを軽くゆすり、おとなしくなるか泣き止むまでずっとそばで見守っている。
チーターのガイド
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南アフリカ共和国のホエドスプルートにある「Tshukudu」私営動物保護区には、かなりユニークなガイドがいる。それは3頭のチーターだ。この3頭のチーターは、雄のHunterとFloppy、そして雌のNtombi。3頭はまだ幼い時に、この保護区に保護され飼育されたため、とても人懐っこく、保護区のことを熟知している。大きくなってからは立派に保護区内のガイド役を務め、普段は観光客を案内して保護区を「案内」しては、観光客たちを楽しませている。
クマのモデル
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「Stepan」と名づけられたこのヒグマは、子熊の頃に母熊に捨てられてしまい、その後は動物トレーナーの手で育てられ、人と一緒に暮らしながら大きくなった。そして現在、Stepanはモデル人生を歩み始めている。非常に人に慣れているStepanからインスピレーションを感じたロシア出身のフォトグラファーMila Zhdanova氏は一連の幻想的なシーンを撮影した。写真の中で、「Stepan」はモデルとなり、ロシアの伝統衣装を身にまとった美女と一緒に、人と動物が仲睦まじく交流するというシーンを作り出している。
ネズミの「工兵」
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「Magawa」という名前の「工兵」ネズミが、英国の動物愛護団体PDSAから最も勇敢な動物に対して贈られる「ディキン勲章賞」を受賞した。「ディキン勲章賞」を犬以外の動物が受賞したのは「Magawa」が初めてという。受賞理由は、面積14万1千平方メートルに及ぶカンボジアの地雷地帯の地雷撤去作業に「Magawa」が数年間にわたり、懸命に貢献してきたからだ。「Magawa」のお陰で、カンボジアの人々は、二度と生命の危険を感じることなく、安全に通行することができるようになった。
ロバのチケット販売員
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英国ケント州ダートフォード市のオーチャード劇場には、珍しい従業員がいる。この劇場では、「カルメン」のチケット販売員として三頭のロバを雇っている。
盲導「馬」
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イスラエル出身のRafi夫妻はユニークな「セラピーホース」農場を始め、ミニチュアホースを盲導犬のように訓練して、目の不自由な人をサポートさせている。Rafi夫妻はベルギーに旅行に行った際、ミニチュアホースが飼育されているのを偶然見かけ、「盲導馬」を訓練することを思いついたのだという。
ネコの看護師
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動物にとって、動物病院で獣医にかかるのはこの世で一番恐ろしい事に違いない。でも、米国デンバーのノースフィールド動物病院なら話は別だ。優しいお兄さん看護師である茶トラの雄ネコがいるからだ。
このユニークなネコの看護師の名前はRon。性格がとてもやさしく、ほかの動物とすぐに仲良くなれる生まれながらの社交上手だ。病院スタッフによると、患畜が治療に来ると、Ronはいつも慰めにやって来て、動物たちはすぐに落ち着くのだという。
「人民網日本語版」2020年11月6日