デジタルスタンプのイメージ=伊能忠敬大河ドラマ化推進協議会提供
近代的日本地図作製の先駆者、伊能忠敬(1745~1818)の測量隊の宿泊地を、「伊能忠敬研究会」(事務局・東京都)が詳細に調べ、ホームページで公開を始めた。足跡をスタンプラリーで楽しめるスマートフォン向けアプリ「伊能でGo」の運用も、4月に始める。
測量は1800年から17年、9次に及んだ。宿泊地は北海道から鹿児島まで全国4200カ所ほどあり、宿場の本陣や寺、豪農のほか「船中泊」もあったという。研究会は「伊能忠敬測量日記」(全28巻)などを基に位置を確認・推定してグーグルマップ上に落とし、ホームページ(
https://www.inopedia.tokyo/
)で公開している。
アプリは、測量ルートがスマホの画面上に表示され、宿泊地が半径500メートルの円で表示される。円内に入り、静止状態でスマホの画面をタッチすると、デジタルスタンプが記録される仕組み(関東近郊の測量ルートは2月末から)。事前に設定した目標を達成した人は賞状を受け取れる。ダウンロード料は150円。
渡辺一郎・名誉代表は「宿泊地が現在どうなっているのか、現地を確認した方からの報告を楽しみにしたい」と話している。(上林格)