米調査会社オートデータが4日に発表した2016年の米国の新車販売台数は、前年比0・4%増の1755万351台となり、2年連続で過去最高を更新した。前年実績を上回るのは7年連続となる。
米景気の回復が進むなか、低金利政策で自動車ローン金利が下がり、車を買い替える消費者が増えた。原油価格の下落に伴い、ガソリン価格が値下がりしたことも販売台数の押し上げにつながった。ピックアップトラックやスポーツ用多目的車(SUV)などの大きめの車種の販売が好調だった。
米ゼネラル・モーターズ(GM)と米フォード・モーター、トヨタ自動車の上位3社はそれぞれ前年の実績を下回ったが、5位のホンダと6位の日産自動車は販売が伸び、いずれも過去最高となった。15年9月に米国で最初に発覚した排ガス規制逃れの問題に揺れた独フォルクスワーゲン(VW)の16年の販売は7・6%減と、4年連続でマイナスだった。
米新車市場はリーマン・ショッ…