5日のニューヨーク外国為替市場では円高ドル安が進んだ。一時1ドル=115円21銭をつけ、昨年12月中旬以来、約3週間ぶりの円高ドル安水準となった。同日発表の雇用関連統計が市場予想に届かず、米長期金利が低下。日米の金利差が縮まるとの見方が広がり、ドル売り円買いとなった。人民元が対ドル相場で上昇したこともドル売りにつながった。午後5時(日本時間6日午前7時)時点の円相場は、前日の同時刻に比べて1円90銭円高ドル安となる1ドル=115円29~39銭。
ニューヨーク株式市場では、大企業で構成するダウ工業株平均が3営業日ぶりに値下がりし、前日比42・87ドル(0・21%)安い1万9899・29ドルで取引を終えた。米長期金利低下で、金融機関の収益が圧迫されるとの見方が出て、関連株が売られた。ハイテク株が中心のナスダック市場の総合指数は、前日比10・93ポイント(0・20%)高い5487・94と、終値の過去最高値を更新して取引を終えた。(ニューヨーク=畑中徹)