週明け27日の東京金融市場は、トランプ米大統領の経済政策への期待が後退し、円高と株安が進んでいる。日経平均株価は一時280円超値下がりし、9日以来、約2週間半ぶりに1万9000円を割り込んだ。円相場も一時、1ドル=111円90銭近辺と約2週間半ぶりの円高ドル安水準をつけた。
トランプ米大統領は日本時間来月1日に初めて議会で演説する予定で、「政権が安定せず、減税やインフラ投資の具体策は出てこない」(大手銀行)との見方から米国経済の成長期待が低下。円高が進み、東京株式市場は売り注文が先行している。午後1時時点の日経平均は、前週末の終値より140円66銭安い1万9142円88銭。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は同13・05ポイント低い1537・09。午前の終値は、日経平均が同223円35銭(1・16%)安い1万9060円19銭。TOPIXが同18・12ポイント(1・17%)低い1532・02。出来高は9億8千万株。輸出関連株を中心に幅広い銘柄が売られている。
東京外国為替市場では、ドルを売って円を買う動きが強まっている。午後1時時点の対ドル円相場は、前週末24日午後5時より52銭円高ドル安の1ドル=112円20~21銭。