再開した動物園エリアでは、土を掛け合う2頭のアジアゾウを多くの入園者が見ていた=13日午前、名古屋市千種区の東山動植物園
鳥インフルエンザで休園していた東山動植物園(名古屋市千種区)の動物園エリアが13日、約1カ月ぶりに再開された。
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午前9時の開門前には子ども連れやお年寄りら約200人が入園を待っていた。開門されると、並んだ園職員の出迎えを受けながら、園内へ入っていった。
動物園エリアでは、昨年11月29日以降、コクチョウやシジュウカラガンなど12羽が死に、最終的に10羽の感染が確認された。昨年12月11日からは防疫体制強化のために動物園エリアを中心に休園。最近は消毒のためにまいた約10トンの消石灰を洗い流すなど、再開への最終準備が進んでいた。
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「市民の期待と愛着を背負って、『東山』が80年近く続いてきた。それをしみじみと感じました」。13日の再開を前に、月東靖詞(つきとうやすし)・総合公園長はこう話す。
園では昨年11月29日以降、鳥の死が相次いだ。12月6日に死んだコクチョウは鳥インフルエンザが疑われ、簡易検査は陽性だった。その後も営業を続けたが、ほかの鳥への感染もわかり、休園を決めた。
月東さんは「最初は局所的な発…