生後3カ月の女児を殺害したとして、福岡県警は12日、母親で契約社員の藪下里美(32)=福岡県行橋市南泉3丁目=と知人の伊藤浩二(32)=北九州市小倉南区朽網西4丁目=の両容疑者を殺人の疑いで逮捕し、発表した。県警は2人の認否を明らかにしていない。
捜査1課によると、2人は昨年12月17日夜ごろ、北九州市小倉南区上曽根新町のラブホテルで、藪下容疑者の長女結心(ゆい)ちゃん(3カ月)を浴槽に沈め、さらに頭部に何らかの暴行を加えて殺害した疑いがある。
翌18日午前1時ごろ、2人は結心ちゃんを市内の病院に連れて行き「子どもを抱いて入浴中に居眠りした。気づくと湯につかって呼吸をしていなかった」などと説明した。死亡を確認した病院が警察に連絡。その後、死因は頭蓋(ずがい)内出血とわかり、県警は事件性が高いとみて捜査していた。(井石栄司)