くす玉が割れると、「祝 大統領就任」の垂れ幕とトランプが飛び出した=21日午前、大分県宇佐市のJR宇佐駅、興野優平撮影
「日本のUSA」を掲げて地域おこしをする大分県宇佐(うさ)市のJR宇佐駅で21日、ドナルド・トランプ米大統領の就任を祝うイベントがあった。四つの市民団体がJRと協力して開き、市民ら約100人が参加。くす玉割りや餅まきで本家USAにエールを送った。
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宇佐駅はこの日、1日限定の「宇佐アメリカン駅」に模様替えした。トランプ氏の等身大パネルや段ボール製のトランプで作った高さ2・5メートルの「トランプタワー」が登場。豊後牛バーガーなどの「アメリカングルメ」を売る屋台も並び、来場者は「USA」の雰囲気を楽しんでいた。
家族と訪れた市内の自営業佐藤淳さん(54)は「とても温かいイベント。これで少しでも地元が盛り上がってくれれば」と話した。
過激な発言を繰り返すトランプ氏の就任を祝福することについて、開催前には批判のメールや電話が市などに寄せられた。事務局の吉武裕子さん(55)は「『日本のUSA』を世界に発信したい。新大統領がどなたかにかかわらず、宇佐からUSAをお祝いする気持ちでやっています」。
市内には市民らが遊び心で設置した星条旗や自由の女神などがあちこちにある。(興野優平)