女子シングルス4回戦で姿を消した第1シードのケルバー=AFP時事
テニスの全豪オープンの男女シングルスは、第1シードがそろって4回戦で敗退。男女の第1シードがともに8強に残れなかったのは、1968年の大会オープン化以降初めての波乱だ。
男子で世界ランキング1位のアンディ・マリー(英)は、22日の4回戦で世界50位のミーシャ・ズベレフ(独)に5―7、7―5、2―6、4―6で敗れた。8年ぶりに準々決勝に進めず、「こんなに早くまけるのは、しばらくなかったから、自分にがっかりしている」と肩を落とした。
19日の2回戦では、第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が世界117位のデニス・イストミン(ウズベキスタン)にフルセット負けした。男子の第1、第2シードがそろって8強に進めなかったのは、15年ぶりのことだ。
男子テニス界を引っ張る「2強」の敗退に、第17シードのロジャー・フェデラー(スイス)は「ノバクとアンディがいないなんて、大きなサプライズだ。M・ズベレフと、イストミンが2人に勝つなんて、思いもしなかった」。自身は4回戦で第5シードの錦織圭(日清食品)を破って8強に進んだ。
女子では、連覇を目指した世界ランキング1位のアンゲリク・ケルバー(独)が世界35位のココ・バンダウェイ(米)に68分でストレート負けした。「今日は最初から調子が良くなかった。でも、シーズンはまだ始まったばかり。いい年になるように、ベストを尽くすだけ」と言い聞かせた。(野田枝里子)