河村たかし名古屋市長(68)が3月17日に政治資金パーティーを開く。河村氏は4月の市長選で3期目をめざす意欲をにじませつつ、次期衆院選で国政復帰の可能性も排除しない態度を取っている。「両にらみ」の構えのまま、自らの勢力拡大を目指す方針だ。
パーティーは河村氏の政治資金管理団体「河村たかし政策研究会」が主催し、市内のホテルで開く。会費2万円で、例年この時期に開いているという。
今回の案内状には「(名古屋城)天守閣木造復元を実現し、ダイナミックに発展する街づくりを目指す」といった市政の課題のほか「東京、大阪との連携」も掲げた。
河村氏は23日の記者会見で、自身の去就について「しかるべきときに話したい」と述べる一方、「やりたいことはめちゃくちゃある」と3期目への意欲も強くにじませていた。
一方で、小池百合子東京都知事や日本維新の会と連携する姿勢も強調する。昨年12月の小池氏の政治塾では「早く新党を作ってほしい。私も参加する」と新党結成を促した。小池氏らと接触を続け、衆院解散に合わせた国政復帰も念頭に置いているとみられる。
市長選をめぐっては、弁護士の岩城正光(まさてる)・前副市長(62)が昨年12月、「河村市政の刷新」を掲げて立候補を表明。自民、民進、公明、共産の各党市議団が支援できるか検討している。(嶋田圭一郎、関謙次)