免許区分と運転できる車
普通免許で運転できる自動車の範囲がこの春、10年ぶりに変わる。これまでは普通免許を取った時期により、車両の総重量が8トン未満か、5トン未満の車を運転できた。しかし改正道路交通法が施行される3月12日以降に普通免許を取った人は、3・5トン未満が上限となる。各地の自動車教習所は「変更前の免許取得がお得」と呼びかけている。
就職を控えた学生らで混み合う岸和田自動車教習所(大阪府岸和田市)。昨年10月、変更点の説明に同意したとする「誓約書」を導入した。変更がよく知られておらず、免許取得後にトラブルになるのを避けるためで、教習生に署名してもらう。藤原誠一所長は「説明を聞いて初めて、『変更前に取ります』と納得する生徒もいる」と話す。
同市の高校3年、大津悟(さとる)さん(18)は変更前の取得を目指し、今月1日に教習を終えた。「将来、仕事でトラックに乗るかもしれないから、大きな車に乗れる方がいい。だから変更前に取りたくて」。同級生の友人も同じ理由で、早めに教習を受けているという。
新東京自動車教習所(東京都小…