打撃投手で登板したソフトバンクの田中=宮崎市跡江の生目の杜運動公園
(9日、プロ野球キャンプ ソフトバンク)
プロ野球ソフトバンクのドラフト1位、田中正義(創価大)が第2クール最終日の9日、宮崎でのキャンプでフリー打撃に初登板し、2度バットを折るなど球の威力を見せつけた。
高卒4年目の上林と大卒6年目の塚田に対し、直球のみ計40球を投げ、安打性は4本。「8割くらい(の力)」で投げたというが、両打者のバットを1度ずつ折り、空振りも奪った。上林は「伸びがとにかくあって重たい。びびって振って低めに当てたら(バットが)折れた。味方で良かった」と脱帽した。
一方、田中は「マウンドで打者に投げることが大事。まずそれをクリアできて良かった」と、この日の結果より、キャンプを順調に過ごしていることに手応えを感じていた。「今日は打者うんぬんより自分の感覚。そんなに悪くない。試合形式でしっかり投げたい」と話した。
登板後はブルペンに直行し、右打者の外角を意識して14球投げた。「右打者の時に、感覚の違いを覚えた。修正していきたい」。微調整を怠らなかった。=宮崎(甲斐弘史)