江陵アイスアリーナから移動する羽生結弦=遠藤啓生撮影
フィギュアスケートの四大陸選手権は16日、平昌五輪のプレ大会として韓国の江陵アイスアリーナで開幕する。14日は公式練習が始まり、男子の羽生結弦(ANA)は回転軸を確認しながら4回転ループジャンプを跳んだ。転倒やバランスを崩す場面もあったが、成功ジャンプにうなずくこともあった。
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羽生は昨年12月下旬の全日本選手権をインフルエンザで欠場したため、12月上旬のグランプリ(GP)ファイナル以来の大会出場となる。練習後、「楽しかったです。幸せでした。良いコンディションの中で滑れることが幸せだなと感じました」「最終的に笑えたらとは思っている。今インタビューを受けていて、こうやって話せることがまた幸せだなと思いつつ、楽しいなと思っています」と幸福感を口にした。
宇野昌磨(中京大)は「ループはフリーに入れる」と、羽生が今季採り入れている4回転ループに挑戦することを明かした。フリーでは3種類の4回転に挑む。公式練習では、ジャンプ技術向上の目的でトリプルアクセル(3回転半)―4回転トーループにも挑んで転ぶ場面もあった。
女子の樋口新葉(東京・日本橋女学館高)、三原舞依(神戸ポートアイランドク)、本郷理華(邦和スポーツランド)も調整。樋口は1回転や2回転になる失敗ジャンプが目立ち、「いつも通りの練習が出来なかった。気持ちを切り替えたい」。三原は「会場が大きくて、五輪に出ているような雰囲気で、楽しく練習できました」。欠場した宮原知子(関大)に代わって出場する本郷は「今回は急きょ出場。楽しんで、出られることに感謝して滑りたい」と話した。(後藤太輔)