名古屋市のアパートで2014年に森外茂子(ともこ)さん(当時77)を殺害し、12年には同級生2人に硫酸タリウムを飲ませたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた元少女(21)の裁判員裁判が16日、名古屋地裁であった。出廷した元少女の母親(50)は「娘が被害者やご遺族方の皆様に深い悲しみを与えてしまったことをおわびしたい」と涙ながらに語った。
この日は、前日の元少女の妹(19)に続き、母親の証人尋問が行われた。母親は「私たちが育てなければ娘は罪を犯さず、被害者が犠牲になることはなかった。ここでありのままを伝えたい」と元少女の成育歴について語り始めた。
検察側の主張によると、元少女は中学3年ごろ、猟奇的な殺人事件に関心を深めたとされる。母親は、元少女に神戸市の児童連続殺傷事件を話すことがあったという。元少女は「えーすごい」「自分と同じ年でそんなことができるなんて」と美化するような反応を見せたといい、母親は「がくぜんとした」と語った。
その後、元少女はサバイバルナ…