大阪桐蔭の藤原=細川卓撮影
■しまっていこー 大阪桐蔭
入学時から「逸材ぞろい」と評判だった大阪桐蔭の2年生が、15日の甲子園練習で初めて聖地の土を踏んだ。
大阪桐蔭、「カバーする力」発揮 正捕手骨折でも勢い
球児の今に密着 特集「しまっていこー」
ノックの後の打撃練習で能力の高さを見せつけたのが、1番打者の藤原恭大だ。「甲子園は投手の球が見やすかった」と、右翼席へ2発、本塁打をたたき込んだ。
中学時代は大阪の強豪、枚方ボーイズで主力として活躍。大阪桐蔭でも1年生の夏からベンチ入りした俊足強打の外野手。「力を抜いて振ったら、打球が飛んでいった。思ったよりも球場は狭く感じる。調子は上がっています」と心強い。
その藤原とともに、昨夏からベンチ入りしたのが、投手、内野手、外野手の「三刀流」をこなす根尾昂。岐阜・飛驒高山ボーイズ時代から最速146キロを投げて騒がれた存在だ。
選抜では背番号「7」をつけるが、この日のシートノックでは三塁の守備についた。練習の最後にはマウンドに上がって投球練習もし、「投げやすかった」と好感触を得た。
根尾はこの日、大阪桐蔭の中で最も多くの取材陣に囲まれた。「これだけ多く取材していただけるのは、偉大な先輩たちのおかげ。誇りにして、先輩たちに並べるように頑張りたい」
ほかにも、有望な選手が大勢いる大阪桐蔭。「全員がライバルと思ってやっています」と根尾。藤原も「近くにすごい選手がいるので、刺激になります」と言う。大会第6日に初戦を迎える選抜大会でも、互いに刺激し合いながら上位を目指す。(山口史朗)