ファミカセチェストの黒いタイプ「メガカセチェスト」=佐賀市諸富町
収納家具の引き出しの取っ手部分に、懐かしのテレビゲームソフトが並ぶ。引き出しを開けると、中にもびっしりと詰まったソフト。まるでゲームの宝箱だ。名付けて「ファミカセチェスト」。佐賀市諸富町の「ミキティの激安家具SHOP」が通信販売している。
「ミキティ」はタンスや椅子など日用家具を手がける家具卸売会社「ニッカ」(佐賀市諸富町)の通信販売部門。
ファミカセチェストの企画に携わった「ばん」さん(インターネット上のハンドルネーム)は、かつて約600本のソフトを持っていたというゲーム好き。もともと東京で仕事をしていたが、5年ほど前に偶然、動画配信サイトでゲームに関する番組を配信していたミキティの「山田店長」(ハンドルネーム)の番組を見た。
番組内で明かされた、ゲームセンターに置かれるような業務用ゲーム機の筐体(きょうたい、箱)を自作する計画に興味を持ち、連絡を取り合うように。店長から誘いを受け、2015年3月からミキティで働き始めた。
昨年7月、ばんさんらは「ゲームカセット(ソフト)をすっきり入れられる家具にニーズがあるのでは」と考え、福岡県大川市のメーカーと打ち合わせを重ねた。ばんさんはゲームソフトを部屋に飾って眺めるのが好きだったため、「取っ手の所にかけて見られるようにしてはどうだろうか」とアイデアを出し、今の形に。
ゲーム機「ファミリーコンピュータ」(任天堂)や「メガドライブ」(セガ)などのソフトの寸法を考慮に入れた。計約300本分を収納可能で、ゲーム機を家具の上に置くこともできる。赤と白のデザインのものを昨年8月から販売。同年11月からは黒も売り始めた。いずれも送料と税込みで1台2万2800円。好評で、全国から注文があるという。
ミキティは、ゲームに関する家…