横浜市立の認可保育所で、4月から、子どもを預ける「保育時間」の計り方が変更される。家庭によっては、勤務時間の変更や延長料金の負担を迫られる場合もあり、保護者らから批判の声が上がっている。
変更されるのは「どの時点から保育時間が始まり、どの時点で終わるか」のタイミング。これまで「子どもを預ける時間・引き取る時間」を起点としていた園は、今後「園に入った時・出る時」に統一される。
例えば、登園時にタオルやカバンを所定の位置に置く支度を先に済ませ、午前7時半から保育時間が始まっていた家庭の場合、今後は園に入った時から保育料が発生するため、7時からの延長料金(延長料金は30分単位)が必要になる。
また、今回の変更で、延長保育の開始前には保育園に入れないことになる。このため、勤務時間の変更やベビーシッターの手配を迫られる保護者もいる。例えば、これまで午前7時前に保育園に入り、支度を先に済ませて午前7時から延長保育で預け始めていた家庭は、午前7時からしか保育園に入れなくなる。
市保育・教育運営課によると、変更は、園によってタイミングが違う状況を正すことと、園内にいる園児の数を把握し、対応する保育士の人数をそろえることが目的。80園のうち約半数が対象になるという。