JR新函館北斗駅に入線した東京行き北海道新幹線「はやぶさ22号」(右)と、到着した下り「はやぶさ5号」。22号はラベンダーなどにちなんだ紫色のラインが横に入ったH5系車両=18日午後0時40分、北海道北斗市、山本裕之撮影
北海道新幹線(新青森―新函館北斗)が開業して26日で1年。東京や東北が北海道の玄関口と直結し、2月末までの乗車率は33%と予想を7ポイント上回った。ただ、昨夏をピークに「特需」は減速。季節による増減がなく観光客を呼び込めるかが課題だ。
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函館市の観光名所「五稜郭タワー」の展望室。今月12日、青森県八戸市の会社員佐藤慎一さん(42)は妻のいづみさん(38)と初めて函館を訪れ、雪の眺望を楽しんだ。新幹線で1泊2日の旅。「また違う季節に来てみたい」と話した。
北海道新幹線の運行区間の昨年3月~今年2月の利用者は1日平均約6500人で、前年までの在来線の約3900人の1・7倍。乗車率は平均33%で北陸新幹線の開業1年の平均47%(上越妙高―糸魚川間)に及ばないが、予想の26%は上回った。
五稜郭タワーの昨年4月~今年2月の来場客は前年の約1・3倍で、過去最多に迫る勢いだ。宮城からが前年の3・5倍、山形、福島が3倍、岩手・栃木が2・2倍など、直通運転する東北新幹線沿線から増えた。
1日13往復のうち、東京と新…