千葉県知事選は26日に投開票され、無所属現職の森田健作氏(67)が、いずれも無所属新顔で、前千葉県浦安市長の松崎秀樹氏(67)、元県立高校教諭の角谷信一氏(62)らを破り、3選を決めた。
森田氏は、東京湾アクアラインの通行料800円化、2020年東京五輪・パラリンピックでのサーフィンをはじめとする競技誘致など2期8年の実績を強調。3期目に向けて医師不足対策、子育て支援にも力を入れると訴え、幅広く支持を集めた。
過去の知事選と同じく政党の推薦は受けなかったが、自民、公明が県レベルで支持。各地の街頭演説や個人演説会には、自民、公明の国会議員や県議が応援に駆けつけた。さらに現職の強みを生かし、経済や医療、農業関係など多数の団体の推薦を受け、組織を固めた。
松崎氏は、森田氏の県政運営を「市町村に寄り添っていない」と批判し、浦安市長を辞して立候補した。教育や医療、福祉分野での格差是正を訴えたが、浸透しきれなかった。市民団体が擁立した角谷氏は、共産や自由などの支援を受けて教育改革を中心に訴えたが、支持が広がらなかった。民進は前回に続き、自主投票だった。(土肥修一)