トランプ米大統領と中国の習近平(シーチンピン)国家主席が4月6、7日に米フロリダ州で会談する、とホワイトハウスと中国外務省が30日発表した。トランプ大統領の就任後、初の米中首脳会談となる。米側は「最大の外交課題」とする北朝鮮問題では軍事手段も辞さない構えだが、会談では、慎重姿勢をとる中国側がどこまで歩み寄るのかが焦点だ。
米中関係筋によると、習主席は今回の歴訪でワシントンには立ち寄らず、トランプ氏の別荘「マール・ア・ラーゴ」に直接入る。6日に首脳会談や晩餐(ばんさん)会が行われる予定。2013年にカリフォルニア州の保養施設「サニーランズ」で行われた首脳会談を意識し、トランプ、習両氏が散歩をすることも検討されている。翌7日午後には習氏は離れる予定で、滞在時間は丸1日ほどになりそうだ。
会談で最重要の課題となるのが、北朝鮮の核・ミサイル開発で緊迫する朝鮮半島情勢だ。軍事手段を含めた新たな対北朝鮮政策を策定している米側が、北朝鮮の後ろ盾となっている中国側に対し、徹底した制裁の履行などを求める見通し。経済面では、トランプ政権は貿易赤字削減を目指しており、米国にとって最大の貿易赤字国の中国に対し、是正を強く求めることになりそうだ。
トランプ氏は就任前の昨年12…