万博誘致について海外メディアに向けて話す大阪府の松井一郎知事=14日午前10時34分、東京都千代田区
2025年に大阪での開催を目指す国際博覧会(万博)をめぐり、大阪府の松井一郎知事は14日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見し、海外メディアの記者らに「大阪の良さを知っていただくために、『一度、大阪に旅行に行けば』との声を広げていただきたい」とアピールした。
特集:大阪万博、夢よ再び
大阪への万博誘致は、今月11日に政府が閣議了解したばかり。松井知事は14日、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに大阪湾岸部の人工島「夢洲(ゆめしま)」で開くといった、政府の万博構想について説明した。
松井知事は、課題となっている資金調達について問われ、「(会場建設費は)東京五輪の新国立競技場の一つ分にも満たない金額。国と(地元)自治体、民間で経費は十分賄える」との認識を示した。誘致が実現しなければ、30年万博の誘致も目指すかとの質問には「僕は知事として与えられた任期内に決まる2025年を目指したい」と答えた。
一方、学校法人「森友学園」(大阪市)の問題が、万博誘致に影響を与えるのでは、との質問も。「万博と森友学園とはまったくリンクしない」とした上で、学園側の刑事告訴について「まだ調査は終了していない。行政の調査結果を見た上で判断する」と述べた。(上田真由美)