作品を前に、驚いた表情を見せるメンバー=ユーチューブから
今年50周年を迎える北海道立三岸好太郎美術館(札幌市中央区)をもり立てようと、道教育委員会の若手職員らがラップのテーマソングを作り、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開した。芸術とラップの「ミスマッチ」が、ユニークな雰囲気を醸し出している。
美術館は、札幌市出身の洋画家三岸好太郎(1903~34)の作品220点が遺族から寄贈されたのを機に1967年に設立された。
「三岸好太郎美術館テーマラップ」と題された動画は5分弱。前奏が流れて美術館の扉が開くと、「ここ札幌市中央区北2条西15丁目に参上」と、ラップのリズムで所在地を紹介。
「絵画の才能独学で咲いて」「個人的な好みは貝と蝶(ちょう) 飛ぶ蝶なんかパンフにも登場」などと三岸を解説しながら、若者たちが館内を巡っていく。
制作・出演は、道教育委員会総務課の藤原健二さん(36)と塩田将之さん(34)、根室教育局の湯沢大佑(だいすけ)さん(37)、元道教委臨時職員の元木久美子さん(35)の4人。
昨秋、美術館が50周年に向けて愛称を募集していることを知った藤原さんが、「他にも何かできないか」と、趣味のラップでテーマソングを作ることを思いついた。藤原さんと塩田さん、湯沢さんはオホーツク教育局の同僚だった時からラップのグループをつくり、上司の退職の送別会などで披露してきた。今回元木さんにも声をかけ、テーマソングと動画をつくることにした。
曲と歌詞を考えたのは藤原さん…