都議会各党の勢力と擁立状況
東京都議選の投開票(7月2日)まで2カ月と迫り、小池百合子都知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」が、公認候補の擁立や推薦候補の決定を急いでいる。他党より準備が遅れる中、「知事の支持勢力で過半数」を目指し、間口を広げて多様な勢力を取り込むが、主張の違いも目立つ。対立する自民からは「選挙で勝ちたいだけ」との批判が漏れる。
特集:小池都政
「これだけの市場(豊洲市場)が人口減少社会に必要なのか。考えないといけない」。4月28日朝、東京都国立市の駅前で、地域政党「東京・生活者ネットワーク」の山内玲子都議が訴えた。都民ファーストは同21日、ネットが公認する4人のうち、山内氏を都議選で推薦することを決めた。ネットは築地市場の豊洲移転には慎重な立場だ。
一方、公明党の井上義久幹事長(衆院議員)は4月28日の記者会見で、市場移転は「前倒しして結論を出した方が良い」と述べた。かつて自民と移転計画を主導した公明は、都議選前の移転決断を小池氏に求めている。
ネットと公明は、豊洲市場問題…