森友学園への国有地売却問題の発覚後、学園のホームページから安倍首相の妻、昭恵氏の写真などを削除するよう、自民党の大塚高司衆院議員(大阪8区)が要請していたことがわかった。自身の秘書を通じて要請したことを朝日新聞の取材に認め、「地元の議員として、昭恵さんが利用されているのがいかがなものかと感じた」と述べた。
特集:森友学園問題
ホームページには、学園が開設予定だった小学校の名誉校長として昭恵氏の顔写真と「日本人としての誇りを持つ、芯の通った子どもを育てます」などのメッセージが掲載されていた。
大塚氏の事務所によると、削除要請は学園への一連の国有地売却問題が報道で発覚した約10日後の2月20日。大塚氏の指示で公設秘書が学園の幼稚園を訪れ、当時の理事長の籠池泰典氏に「昭恵氏が広告塔になっている」などと削除を求めたという。
大塚氏によると昭恵氏や安倍首相側からの依頼はなく、自らの判断だったという。「(昭恵氏への)忖度(そんたく)と言われれば、そうかもしれない」と話した。
この要請をめぐっては、4月2…