憲法改正をめぐる安倍晋三首相の一連の発言後初めての衆院憲法審査会が18日開かれた。与党側は審査会の議論は首相発言に「縛られない」などと釈明したが、野党からは国会の頭越しに行われた発言だとして批判が噴出。民進党は首相への抗議と発言の撤回を求め、憲法審での決議などを訴えた。
実質審議は4月20日以来約1カ月ぶりで、今国会で4回目。「国と地方のあり方」に関する自由討議がテーマだったが、首相発言への言及が相次いだ。
審査会に先立つ幹事会で、自民の中谷元・与党筆頭幹事が首相発言は党内向けで、「2020年施行」といった年限に言及した内容に審査会は縛られないと確認した。そのうえで審査会冒頭、森英介会長(自民)は「憲法改正の発議権を有しているのは国会で、与野党で丁寧な議論を積み重ねていかねばならない」と述べた。
しかし、首相発言への野党の反…