安倍晋三首相は26日午前(日本時間26日夕)、イタリア南部シチリア島タオルミナでトランプ米大統領と会談した。核・ミサイル開発を続ける北朝鮮への対応について、対話ではなく圧力が必要との考えで一致。北朝鮮に強い影響力を持つ中国の役割が重要との認識も改めて確認した。
両首脳の会談は2月に米ワシントンとフロリダで行われて以来、2回目。主要7カ国(G7)首脳会議の開幕に先駆け、予定の30分を超え約50分間行われた。日本政府の説明によると、半分以上が北朝鮮問題のやりとりだったという。
会談の冒頭、トランプ氏は北朝鮮問題について「世界の問題であり、絶対に解決しなければならない」と強調。両首脳は、さらなる制裁のほか、韓国を含めた日米韓で連携して対応する重要性を改めて確認した。
また、両首脳は日米による防衛体制の能力を向上させるため具体的な行動をとることを確認。トランプ氏は北朝鮮への圧力を日本と協力して強める考えを示し、両首脳は北朝鮮を支援する国や組織を特定し、制裁を強化する方針で一致した。首相は「地域の安全保障の観点から米軍の強力なプレゼンスが必要であり、期待している」と述べたという。
会談では、海洋進出を強める中…