関西電力は6日午後、高浜原発3号機(福井県高浜町、出力87万キロワット)を再稼働する。高浜3号機が動くのは2016年3月以来、約1年3カ月ぶりだ。東京電力福島第一原発の事故後に定めた新規制基準下で運転する原発は、九州電力川内(せんだい)1、2号機(鹿児島県)、四国電力伊方3号機(愛媛県)、関電の高浜4号機と合わせ5基となる。
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関電は午後2時に高浜3号機で核燃料の核分裂反応を抑えている「制御棒」を引き抜く操作をし、原子炉を起動させる。
高浜3号機は昨年1月に再稼働したが、同3月に大津地裁による運転差し止めの仮処分決定で停止した。稼働中の原発が司法判断で止まった初めてのケースだった。大阪高裁が今年3月、この決定を取り消し、再稼働できるようになった。関電は今月9日ごろに発電機と送電線をつないで電気を送り始め、7月上旬にも営業運転に入る。
高浜4号機は5月に再稼働し、今月中旬にも営業運転に入る。関電は3号機が営業運転に入った後で電気料金を値下げする方針だ。